【涙腺崩壊】渡米ジャイアントパンダ「バオバオ」の帰国日記
宝宝は2013年8月23日に誕生。中米双方の合意による租借協議に基づき、米国で誕生したパンダは4歳頃に中国に戻すとしている。また、冬はパンダを輸送するのに適した季節となっている。
宝宝が米国を離れる前、スミソニアン国立動物園は16日から20日まで送別イベントを行い、宝宝との別れを惜しむ来場者が絶えず訪れていた。同園のデニス・ケリー園長は以前、「毎年約250万人の来場者がパンダを見に当動物園を訪れており、毎日1000万人以上の人がインターネットカメラを通してパンダの生活のライブ配信を見ている」と語っていた。
人気者のパンダにお別れ 米国
米国生まれのパンダ「宝宝(バオバオ)」が現地時間21日、出生地である米ワシントンのスミソニアン国立動物園を離れ、専用機「フェデラルエクスプレス・パンダ号」に搭乗し、四川省成都市のパンダ基地へと向かった。
宝宝、専用機で成都へ
パンダ「宝宝(バオバオ)」が、22日夜、「フェデラルエクスプレス・パンダ号」に搭乗し、両親の「添添(ティエンティエン)」と「美香(メイシャン)」の故郷である中国へ帰国した。
23日宝宝の帰国初日
「宝宝(バオバオ)」が中国に帰国して第1日目となった23日、一夜明けてからも「宝宝」の興奮は収まらない様子で、新居の中を動き回り、隅から隅まで観察しないと気がすまないようであった。あちこちで転がりまわり、自分の匂いを残してマーキングしていた。
「別れの悲しみ」や「慶び」といった言葉が、米国の多くのメディア報道に登場した。21日付ニューヨーク・タイムズ紙は、「パンダの飼育・繁殖は、米国と中国の協力関係の中でも極めてまれに見る分野である」と報じた。ワシントンのスミソニアン国立動物園の副園長で飼育係も務めるラウリー・トンプソン氏は、「我々の協力は極めて良好なものだった。政府の他の部門もこのような素晴らしい協力関係を築けたら良いのに」と話した。
中国ジャイアントパンダ保護研究センターは、ジャイアントパンダ「バオバオ」の同国立動物園での成長記録写真を公開した。
米ABCニュースは21日、次のように報じた。
「2000年末、中米両国の友情のシンボルとして、パンダのカップル『添添(ティエンティエン)』と『美香(メイシャン)』が、中米両国の信頼と友情の証として中国から米国に贈られた。『ワシントンで最も歓迎されたカップル』である2頭の間には、2005年、2013年、2015年にそれぞれ、雄の『泰山(タイシャン)』、雌の『宝宝』、雄の『貝貝(ベイベイ)』が誕生、米国市民の人気の的となった。2010年、4歳半になった『泰山』が中米両国のパンダ『二国間借用協定』の契約期間終了にともない中国に帰国した。今回は『宝宝』が契約終了で帰国した」。
「宝宝」が帰国する前、スミソニアン国立動物園では、1週間に及ぶ「送別イベント」が開催された。「宝宝」にお別れに告げるためにやって来た来園客は後を絶たなかった。また、園側は、来園者がメッセージを残すための「特製カード」を数千枚準備した。同園の職員によると、これらの素晴らしい記念の品は、「宝宝」と一緒に中国の新居に送られたという。同園に駆け付けられなかった人々からも、ネット上で、数十万の「いいね!」や「愛」、「悲しい」などを表すスタンプとともに、祝福のメッセージが「宝宝」に寄せられた。
この1週間、ロイター通信、AP通信、ブルームバーグ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントン・ポスト、米ABC、NBC、CBS、フォックスニュースなど様々な米主流メディアがパンダ館に殺到し、帰国を間近に控えた「宝宝」の情報を伝えた。「宝宝」が誕生した当時のパンダ館館長を務めたランディ・スミス氏は、「パンダを見るためにスミソニアン国立動物園を訪れる人は、年間200万人以上に達している。また、ネット上でライブ配信される『パンダチャンネル』の閲覧数も、毎日1千万を上回る」と話した。
崔天凱・駐米中国大使とスミソニアン国立動物園のデニス・ケリー園長は21日、「宝宝」のお別れ会を開催した。崔大使は、「パンダはすでに、絶滅危惧種リスト(レッドリスト)において、『絶滅危惧種』から『危急種』に一段階ランクが下がっている。これは、中国の数年間に及ぶ努力とは切っても切り離せない。米国側も、中国および各界のパートナーとともに歩み続け、ジャイアントパンダの育成・保護に尽力・貢献していくよう望んでいる」とコメントした。
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